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「100年の夢」実現 富山の路面電車、南北接続で発車式

発車式で富山駅の北側から南側の市街地へと向かう路面電車=写真(右)

富山駅(富山市)で20日、駅を境に南と北に分断されていた路面電車が接続されることを祝う発車式が開かれた。21日に始まる直通運転に先立ち、富山市の森雅志市長や赤羽一嘉国土交通相らが路面電車に乗り込み、駅の北側から新幹線駅を「貫通」して駅南側の中心部を巡った。路面電車の南北接続は鉄路で分断されていた街が一つになる富山市民の「100年の夢」。記念行事には多くの市民も駆けつけた。

「市民のライフスタイルは劇的に変化する」。発車式に臨んだ森市長は、富山駅を起点にした約15キロの次世代型路面電車(LRT)のネットワークが完成したことを受け、そう強調した。

これまで南側は富山地方鉄道、北側は富山市などが出資する第三セクターの富山ライトレール(2月22日付で富山地鉄が吸収合併)が運行し、運賃はそれぞれ一律210円だった。駅の北側から商業施設などが集まる駅南の総曲輪(そうがわ)エリアへ向かうには富山駅で乗り換えて運賃も420円かかっていたが、21日からは富山地鉄が全線の運行を担い、南北を貫いて乗っても210円で済むようになる。乗り継ぎ時間も短縮される見通しだ。

発車式では運行する富山地方鉄道の運転手向けの新制服も見られた(富山駅)

同日、幅38メートルの南北自由通路の開通式も開かれた。南北間の人の移動は今後、さらに容易になる。市は公共交通機関の利便性を高めることで高齢者の外出を促し、健康寿命の延伸にもつなげる狙いだ。富山市在住の50代の男性は「南北接続は画期的なこと。南北の往来の活発化に役立つ」と話していた。

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