「教訓生かして」 地下鉄サリンから25年、遺族ら追悼

2020/3/20 12:53
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献花台に花を供える遺族の高橋シズヱさん(20日午前、東京都千代田区の霞ケ関駅)=代表撮影

献花台に花を供える遺族の高橋シズヱさん(20日午前、東京都千代田区の霞ケ関駅)=代表撮影

6千人以上が被害を受けた地下鉄サリン事件から25年となった20日、事件現場の東京メトロ霞ケ関駅(東京・千代田)など6駅に設けられた献花台を前に、遺族や職員らが犠牲者の冥福を祈った。

霞ケ関駅では、事件発生とほぼ同時刻の午前8時ごろ、霞ケ関駅務管区の芳野高太郎首席助役が「事件を風化させない」と述べ、23人の職員が一斉に黙とう。小川喜治駅務管区長は設けられた献花台に花を手向けた。

事件で同駅の助役だった夫(当時50)を亡くした高橋シズヱさん(73)も献花に訪れた。事件からの25年を振り返り、「私なりに頑張ってきた。今は少しゆっくりしたい」と話した。

高橋さんが代表世話人を務める被害者の会などは例年3月に事件を語り継ぐ集会を開催していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今年は中止に。高橋さんは「集会は今回で最後にしようと思っていた。これからは政府や事件の教訓を生かす関係省庁に、私たちのバトンを受け取ってほしい」と望んだ。

事件は1995年3月20日に発生。オウム真理教の幹部らが東京都内の営団地下鉄(現東京メトロ)千代田線、丸ノ内線、日比谷線の計5編成の車両内に猛毒の神経ガスのサリンを散布した。乗客や職員ら13人が死亡、6千人以上が負傷。今月10日には長く闘病生活を続けていた浅川幸子さん(56)が亡くなった。

2018年7月には、オウム真理教元代表の松本智津夫元死刑囚(執行時63)ら一連の事件に関与した13人の刑が執行された。

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