FRB、新たに9カ国にドル供給 世界で資金が逼迫

2020/3/19 22:12
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【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)は19日、これまで日欧など5中央銀行と結んできたドル資金の供給策について、新たにオーストラリアや韓国など9カ国を加えると発表した。各国中銀は民間銀行に米ドルを供給する際、FRBから低利で資金を調達できるようになる。各国の短期金融市場では基軸通貨ドルの調達コストが急上昇しており、各国中銀は協調供給に乗り出す。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は新たにオーストラリアや韓国など9カ国にドル資金を低利で供給する=AP

FRBが新たにドル資金を低利で供給するのは、ブラジル、デンマーク、メキシコ、ノルウェー、ニュージーランド、シンガポール、スウェーデンなど9カ国の中銀。FRBは金融危機があった2008年以降、日銀や欧州中央銀行(ECB)など5中銀にドル資金を貸し出す仕組みを持っていたが、大幅に供給網を拡大する。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融市場の動揺で、米ドルを手元に置く動きが強まっている。世界の銀行間取引では、短期市場でドルを調達する金利が09年以来の水準まで高まっている。米ドルの逼迫感は米国だけでなく世界中で強まっており、FRBは各国中銀と協調して米ドルを調達しやすい環境を整える。

FRBは15日にもドル資金の供給策を拡充しており、日欧など5中銀を対象に、民間銀行にドルを貸し出す際の適用金利を従来より0.25%下げた。供給期間もこれまでの1週間から新たに3カ月物を加えている。

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