ドイツ経済、20年に最大6%縮小 Ifo予測、景況感も大幅悪化

2020/3/19 20:24
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【ベルリン=石川潤】ドイツのIfo経済研究所は19日、新型コロナウイルスの感染拡大で生産が大幅に落ち込んだ場合、2020年にドイツ経済が最大6%縮小するとする予測を公表した。生産の減少を抑えられた場合でも1.5%のマイナス成長になるという。同研究所は「新型コロナウイルスとの戦いがドイツを不況に突き落とした」と指摘した。

新型コロナの感染拡大で、ドイツ経済は大幅なマイナス成長が避けられない状況に=ロイター

同研究所の19年12月時点の予想では1.1%のプラス成長だった。ドイツでは食料品店などを除く大半の商店の閉鎖や国境封鎖などの非常措置が取られており、自動車大手のフォルクスワーゲン、BMWなどが工場の操業を止めるなど影響が広がっている。

Ifo経済研究所は同日、3月の企業景況感指数の暫定値も公表した。同指数は前月より8.3ポイント低い87.7となり、金融危機後の2009年8月以来の低水準に落ち込んだ。下落幅は1991年以降で最も大きく、企業の景気の先行きへの見方が急速に悪化していることが裏付けられた。

新型コロナウイルスへの感染者はドイツでも1万人を超え、どこまで広がるか予断を許さない状況が続く。同研究所のフュースト所長はドイツ政府と欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)に対して「強力で的確な対抗手段」を実施するように求めた。

ECBは18日夜に緊急の政策理事会を開き、7500億ユーロ(約90兆円)の追加資産購入を決めた。ドイツ政府は企業の資金繰り支援のための無制限の信用供与を決めたほか、必要に応じて追加の経済対策を打ち出す方針を示している。

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