原油価格暴落「底値見通せず」 石連会長、新型コロナで需要減

2020/3/19 19:05
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石油連盟の月岡隆会長(出光興産会長)は19日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの影響などで大幅に下落している原油価格について「現時点で底値を見通すことは難しい」と述べた。2月下旬は1バレル40ドル台後半だったWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は、18日に約20ドルまで暴落するなど、約18年ぶりの安値まで下げている。

月岡会長は「原油市場で需要と供給の両面から懸念が広がっている」と述べた(19日、東京都千代田区)

原油市況は新型コロナによる世界経済の低迷に加え、3月上旬に石油輸出国機構(OPEC)と、ロシアなど非加盟を加えた「OPECプラス」の協調減産の交渉が決裂。移動自粛に伴うガソリンや、航空会社の減便によるジェット燃料の需要縮小の影響も出ている。「需要動向の見極めが難しく底値を付けるタイミングも見通せない」(月岡会長)という。

原油や製品の在庫を抱える石油元売り各社の2020年3月期の業績も、評価損により大きく悪化する可能性が高い。月岡会長は「もう少し時間が経過しないと実態は分からないが、需要の減少で販売が縮小しているためいい決算にはならない」と述べるにとどめた。

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