資金繰り支援を強調 全銀協の高島氏
感染が広がる新型コロナウイルスの影響について金融界から発言が相次いだ。全国銀行協会の高島誠会長(三井住友銀行頭取)は19日の会見で「金融機関が傷み、金融システムが損なわれているわけではない」と指摘。企業の資金繰り支援に万全を期すと強調した。日本損害保険協会は生活に窮している契約者に対する保険料の支払い猶予を延長する考えを示した。
政府・与党がまとめる経済対策では現金の給付など家計への支援策が検討されている。高島氏は2008年の金融危機で政府が定額給付金を配ったことを念頭に、「一般論だが消費の下支えや生活防衛からも有効な施策だ」と話した。
損害保険業界は自動車保険や火災保険を対象に、今月13日から5月末まで保険料の支払いを猶予している。会見した損保協の金杉恭三会長(あいおいニッセイ同和損害保険社長)は「状況を見ながら猶予期間の延長も考えたい」と述べた。
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