メディフォン、日本医師会に医療通訳サービス提供

2020/3/19 18:11
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医療通訳サービスを提供するメディフォン(東京・港)は日本医師会(日医)の会員に電話医療通訳サービスなどを4月から提供する。

メディフォンが提供する医療通訳サービスを支える医療通訳者

新型コロナウイルスの影響で足元の訪日客は減っているが、中長期的には外国人労働者の増加が見込まれることから、医療現場の多言語化に対する需要が高まっている。メディフォンは日医の基盤を活用し、これまでの100倍超にあたる約8万施設の医師などにサービスを提供することを目指す。

日医の医師賠償責任保険の基本契約に、メディフォンの医療通訳サービスが無料で付帯されることになった。この保険に加入する約8万人が運営する医療機関の医師や職員が4月以降、サービスを利用できる。1回30分までの電話医療通訳サービスが年20回まで無料で利用でき、超過した場合は有料で提供する。英語からミャンマー語など17言語に対応し、午前8時半から深夜12時まで受け付ける。

電話での医療通訳のほか、専用アプリによる機械翻訳サービスも無料で提供する。機械翻訳は24時間利用可能で、電話通訳と同様に17言語に対応する。グーグル翻訳の機能を活用し、医療現場で必要な専門用語には必ずしも対応していないため、来院時の受付や会計時などを想定している。

メディフォンはこれまで個別に約600の医療機関にサービスを提供してきたが、日医向けにサービスを提供することで利用可能機関が一気に広がる。現在は全国で約300人の医療通訳者を抱えるが、今後は医療通訳者の増員など、受付体制を強化する。専用アプリの機能拡大などを進める方針だ。

国内医療機関の多言語化への対応は遅れている。厚生労働省が実施した全国の医療機関を対象とした調査によると、2018年10月の1カ月間で外国人患者の受け入れ実績があった機関は約5割に上った。一方で、外国人対応マニュアルがある機関は全体の7%にとどまっており、受け入れ体制の整備が急務となっている。

(京塚環)

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