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大阪―兵庫間「往来自粛を」 3連休、大阪知事ら要請

(更新)

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本国内でも個人の行動を制限する動きが出てきた。大阪府と兵庫県は19日、両府県との間で20日からの3連休、両府県民に不要不急の往来を自粛するように呼びかけた。兵庫県内などでの感染者が増える中、行動制限で感染拡大の抑制を狙う。企業活動への影響などが懸念されそうだ。

「大阪と兵庫、特に兵庫では爆発的な感染がいつ起きてもおかしくない状況だ」。大阪府の吉村洋文知事は19日夕、大阪府庁で往来自粛を決断した理由を述べた。兵庫県内で感染拡大の可能性があるとして、国の専門家が「大阪と兵庫の行き来はやめてもらいたい」との緊急対策の提案を踏まえた措置という。

兵庫県の井戸敏三知事も19日夜、記者団に対し「不要不急の大阪やその他の地域との往来、外出や会合を自粛してください」と述べ、兵庫県としても県民に移動の自粛を求めた。

大阪府が往来を減らす判断した背景には、兵庫県と大阪府で感染者が増えていることがある。大阪府内では19日現在で119人、兵庫県では92人の感染者が確認されている。大阪市内のライブハウスや兵庫県の医療機関などで、それぞれ小規模な感染者の集団「クラスター」が発生。しかも、兵庫県では感染経路が特定できていない感染者が多く、市中感染の拡大リスクの懸念も、往来自粛の要請の判断に至ったとみられる。

大阪府(人口約880万人)と兵庫県(約550万人)の往来は活発だ。大阪市と神戸市はJRや私鉄、阪神高速などでつながっている。通学や通勤、観光で行き来する人が多く、企業間の物流など経済的な結びつきも強い。

2015年の国勢調査によると、大阪府から他県への通勤・通学者(流出人口)は兵庫県が約11万人で最も多く、同県から大阪府に来る流入人口も約33万人で最も多い。

往来自粛要請を受け、JR西日本、阪急電鉄、阪神電気鉄道などの鉄道各社とも阪神間を結ぶ路線の運行予定に変更はない。「今のところ、運行本数を減らすといった対応を取る予定はない」(阪急)という。

吉村氏は、施設やイベントの再開については「移動を全て禁止してというわけではない。全て自粛とすると、社会経済活動を全て停止することになる」と述べ、国の判断を踏まえて検討する意向を示した。その上で、「一定のリスクを抑えながら社会活動や経済活動を戻していくことも重要だ」と話した。

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