親や友人の車の運転に1日保険 スマホから手軽に

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2020/3/25 2:00
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損保ジャパン日本興亜の「乗るピタ!」はLINEアプリからも加入できる

損保ジャパン日本興亜の「乗るピタ!」はLINEアプリからも加入できる

親や友人の自動車を借りて運転する際、自動車保険の入り方によっては補償の対象外となることがある。そんなときに便利なのが、1日単位で加入できる自動車保険だ。加入方法や選び方、注意点などをまとめた。

■コンビニやスマホから加入

「運転する時、手軽にコンビニで入れて便利」。東京都在住の20代の女性は3年ほど前から、三井住友海上火災保険の「1DAY保険」を利用している。きっかけは家族旅行だ。当時は運転免許を取得した直後で、父親が加入する任意の自動車保険の対象外だった。今も運転する機会は年に数回のため、その都度加入するようにしている。

1日型の自動車保険は損害保険大手4社が取り扱う。運転中の事故で他人をけがさせたり物を壊したりした時に補償する。保険料は補償内容で異なり24時間なら500~2500円だ。加入は24時間単位が多いが、損害保険ジャパン日本興亜の「乗るピタ!」は12時間単位でも入れる。

加入手続きは主にスマートフォンの専用サイトでできる。保険料はクレジットカードや加入者が契約する通信会社のスマホ利用料金と合算するなどして支払える。1DAY保険はセブンイレブンの店舗にある情報端末、東京海上日動火災保険の「ちょいのり保険」はローソンミニストップの情報端末やファミリーマートの専用サイトからも加入できる。保険料は店舗で支払う。

東京海上日動の「ちょいのり保険」はローソンの情報端末からも加入できる

東京海上日動の「ちょいのり保険」はローソンの情報端末からも加入できる

自動車の運転には強制加入の自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)がある。さらに任意加入の自動車保険で補償内容を強化するのが一般的だが、保険料を抑えるため契約者本人と配偶者など補償を受けられる運転者を限定することが多い。

ファイナンシャルプランナー(FP)の藤川太さんの試算によると、一般的な補償例(10等級、車種プリウス、対人・対物無制限、人身傷害3000万円など)で運転者を限定しない場合の年間保険料は30万6090円で、運転者を本人・配偶者、35歳以上に限定(10万8650円)すれば約20万円安くなる例もある。旅行や買い物などで両親や友人の自動車を一時的に運転する場合、頻度にもよるが1日型の自動車保険の方が安く済む可能性が高い。

■車両補償あるか確認

では商品をどのように選べばいいか。損保各社は保険料が異なる3プランをそろえる。対人と対物の賠償は無制限、搭乗者傷害は1000万円という点には大差がない。

異なるのは「車両復旧費用補償」の有無だ。車に損害が出た時の修理費用や代替車両の購入費用などを補償する。各社で保険料が最も安いのはこの補償がないプラン。補償が付き保険料が異なるものは保険会社の「免責金額」に違いがある。利用者の自己負担額のことで金額は10万円と15万円が一般的。保険料が安いほど自己負担が大きくなる。

FPの藤川さんは「日常的に運転しているかどうかでプランを選ぶのが一案」と助言する。普段から通勤や通学などで運転する人が旅行先などで利用する場合は初心者より事故を起こしにくいが、年に数回しか運転しない不慣れな人は万一に備え、車両補償のあるプランが安心だろう。

保険料の割引制度なども確認しておこう。1DAY保険とあいおいニッセイ同和損害保険の「ワンデーサポーター」は、2回目以降の利用や1度に複数人が契約する場合の2人目以降の保険料を30~100円割り引く。保険料の半額を追加すれば加入者以外が運転しても補償を受けられる特約もあり、ちょいのり保険は最大3人まで、乗るピタ!は人数制限がない。

ちょいのり保険と1DAY保険、ワンデーサポーターでは一定回数以上を無事故で利用したなどの条件を満たすと、その後、任意の自動車保険に初めて加入する際に保険料を割り引く。将来、自動車を購入する予定があれば、利用するのも手だ。

加入条件も事前に確認しておきたい。配偶者の所有する自動車や、レンタカーや個人間を除くカーシェアリングでは1日保険は利用できない。個人所有でも高級車など一部は対象外になる場合もある。

加入直後から補償を受けられるのが一般的だが、車両復旧費用補償のあるプランを選ぶ際は要注意。初めて利用する場合などは、1週間ほど前までに登録しておかないと利用できない場合があるからだ。利用予定がある際は早めに準備する必要がある。

(藤井良憲)

[NIKKEIプラス1 2020年3月21日付]

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