新型コロナ、家庭内の感染どう防ぐ? 掃除や食事…

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2020/3/24 11:00
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新型コロナウイルスの感染拡大に合わせ、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は、軽症な人や症状が一定以上回復した人などは「自宅で待機する」との提言をまとめた。そのときに重要なのが、家族に感染させないようにする家庭内の感染予防だ。看病のときの注意、正しい掃除の仕方や洗濯方法などを身につけ、予防に役立てよう。

■感染疑いの家族は隔離

家族の中に感染が疑われる人などが出た場合は、自宅で2週間程度の待機が必要となる。日本環境感染学会によると、せきやくしゃみでウイルスが飛ぶ2メートル以上の距離を保って生活したり、飛沫が付着した可能性があるドアノブや手すりの消毒をこまめにするのが大事だという。手にもウイルスが付着していることがあるので、目や鼻などにはできるだけ触れないほうがよい。

感染者の看護などをする人はできるだけ一人に限定する。感染者はマスクを着用し、看護をする人は、マスク着用の上、接触感染を避けるために手袋をした方がよい。看護・看病をした後などを中心にこまめに手洗いをすることが大切だ。 

看病をする人の人選について、自治医科大学さいたま医療センターの市橋光教授は感染のリスクを考えるとできれば「50歳未満の健康な人を選んだ方がよい」という。高齢者や糖尿病などの持病のある人は免疫機能が低下していることが多く、万一感染した場合に重症化する恐れがあるからだ。

感染者の部屋を分けて隔離することが大切という。部屋数が足りない場合は飛沫を遮断する仕切りを部屋に入れたりすると効果的だ。

感染者の使ったタオルや衣類、寝具などの共有は避ける。

■熱湯消毒の上、洗濯

感染者がいるときに気になるのが衣類などの洗濯だ。日本環境感染学会によると、タオルや衣類は健康な人と分けて洗濯する必要はないという。

ただし、衣類やタオルの繊維の中にウイルスが残存する可能性はある。また、おう吐や下痢などで汚れてしまった場合は、ウイルスが付着している可能性が高いので、熱湯で消毒した後に洗濯したほうが良いという。市橋教授によると目安は「ウイルスの殺傷効果があるセ氏80度以上の熱湯に10分以上ひたすこと」だという。

■食事は小皿に分ける

食事でサラダなどを食べるときは、大皿に一緒に入れずにあらかじめ小皿に小分けにする。東北医科薬科大学のまとめた新型コロナウイルスの「市民向け感染予防ハンドブック」によると、感染者の食器を洗う場合は、消毒液に10分以上浸して洗うと良いという。消毒液は2リットルの水に、ペットボトルキャップ2杯分(10ミリリットル)の次亜塩素酸ナトリウムの原液を入れるのが目安という。

■水拭きでも効果あり

日本環境感染学会によると、(1)薄めた次亜塩素酸ナトリウムで拭いた後に水拭きをするか (2)アルコール消毒液で拭く。おう吐や下痢の清掃をするときは通常よりも濃い消毒液(500ミリリットルの水に10ミリリットルの原液)を使った方がよい。

消毒液が量販店などで手に入らないこともあるが、風呂やトイレの掃除では「水拭きをするだけでも環境中のウイルスを減らす効果がある」(日本環境感染学会)。

■家の中はこまめに換気

感染予防には、接触感染が起きるドアノブやテーブル、ベッドの消毒や水拭きは1日1回以上を心がける。さらに換気も重要だ。部屋の中にウイルスが残留する可能性があるので「できれば1時間に1回程度やった方が良い」(市橋教授)という。感染者の体液などがついたゴミは、家族が手で触らないようにビニール袋に密閉して処理する。

■家族が元気になったら

感染者が元気になったり医療機関に移ったりした後も、一緒に暮らす家族は感染を警戒し続けた方がよい。新型コロナウイルスの潜伏期間は長くて2週間程度といわれる。また他のコロナウイルスの研究成果から推測すると、新型コロナウイルスが部屋の中で不活化するのにも「1週間程度かかる可能性がある」(市橋教授)。少なくとも2週間は、毎日朝夕に体温を測り、外出する時は唾液が飛ばないようにマスクを着けた方がよい。

(取材・荒牧寛人 デザイン・荒川恵美子、佐藤季司 編集・合田義孝、西村絵)

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