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欧州中銀、90兆円資金供給 臨時理事会で決定

(更新)
ECBは量的緩和策の拡大を決めた=ロイター

【ベルリン=石川潤】欧州中央銀行(ECB)は18日夜(日本時間19日朝)、臨時の理事会を開いた。新たに7500億ユーロ(約90兆円)の枠を設け、2020年末までに国債や社債などの資産を購入して資金供給することを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大による経済の悪化と金融市場の不安定化に対応するためだ。市場の安定を通して緩和の効果が企業などに行き渡りやすくする。

ECBは12日の定例理事会で、従来の月200億ユーロペースでの資産の買い取りに加え、年末までに総額1200億ユーロの資産を購入する緩和策を決めた。しかしその後も、イタリアの長期金利が大きく上昇するなど、金融市場が不安定になっていた。

欧州の深夜の時間帯に決定をするのは異例といえる。ECBのラガルド総裁は「普通でないときには普通でない行動が必要になる」とツイッターに投稿した。

ECBは新たな枠での資産購入を柔軟に運用するとしており、各国国債の購入額を機動的に変えるなどして、動揺する市場の安定につなげていく考えとみられる。購入対象には、これまで除外してきたギリシャ国債も加えることにした。

ECBは声明文で「必要なことは何でもやる」と表明した。さらにECBは量的緩和政策の規模を拡大する準備はできていると指摘。必要に応じて量的緩和を再拡大する方針を示した。

新型コロナウイルスの感染拡大でユーロ圏の経済や市場の混乱は拡大し、ECBに求められる役割も高まっている。ECBは現在、各国の国債の発行額の3分の1までなどとしている資産購入の上限についても、必要に応じて変更する考えを表明した。

これまではドイツなどが緩和拡大に慎重だったが、状況の悪化に歯止めがかからないなか、より大胆な対応を取らざるを得なくなった面がある。

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