ブラジル中銀、0.5%利下げで3.75%に 新型コロナに対応

新型コロナ
中南米
2020/3/19 6:59
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジル中央銀行は18日、政策金利を0.5%引き下げ、過去最低の年3.75%とした。利下げは6会合連続。中銀は前回会合で利下げサイクルの終了を示唆していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、追加利下げに踏み切った。通貨レアルの下落が止まらない中、金利低下は通貨安を加速させる懸念もはらむ。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスク姿で記者会見に臨むブラジルのボルソナロ大統領(18日、ブラジリア)=ロイター

中銀は2月の会合で「金融緩和プロセスの中断を適切だと思う」としていたが、今回の声明では「新型コロナウイルスは世界経済の重大な減速を引き起こしている」として、環境が変わったと説明。「経済状況が金融緩和政策を定める」として、追加緩和を正当化した。

今回の利下げは米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げに追随したものだが、通貨安を促進する可能性がある。18日の外国為替市場で通貨レアルは対ドルで前日比1.9%安の1ドル=5.1レアルで取引を終え、終値で過去最安値を更新した。年初来からの下落率は20%を超える。金利低下に加え、新型コロナに伴う経済低迷と資源価格の下落で財政収支と経常収支の「双子の赤字」が拡大するとの懸念が広がっている。

ボルソナロ大統領は17日に新型コロナ対策について「経済を傷つける」と述べるなど、周辺国に比べ抜本的な対策に消極的な姿勢を崩さない。今後、欧米のような急ペースで感染拡大が進むとの見方が強いこともブラジル通貨の売り圧力となっている。

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