欧州LCC最大手、25日から「ほぼ全便欠航」
【ロンドン=篠崎健太】欧州格安航空会社(LCC)最大手のライアンエアー・ホールディングスは18日、新型コロナウイルスによる広範囲な渡航制限の影響で、25日から「ほぼ全ての便」を欠航にすると発表した。欧州各国が次々と入国禁止などの措置を取り、需要が急減しているためだ。年間旅客数1億5千万人の航空会社でほとんどの便が運航見合わせという異常な事態になる。

19日から全体の80%強の便を休止する。25日以降は英国―アイルランド間など一部の路線を除き、ほぼ全面運休とする。
ライアンエアーは欧州を中心とする40カ国に就航し、1日あたり約2400便を飛ばしている。2019年の総旅客数は1億5200万人と、独ルフトハンザグループの1億4500万人を上回り欧州最大だ。地方の空港に路線網を張り巡らし、欧州市民の空の移動を支えてきたが、新型コロナ問題で全面的に運航が立ちゆかなくなった。
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