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「親の後ろ盾に」「反動が心配」 香川でゲーム条例成立

子どものインターネットやゲームの依存症を防ぐ全国初となる条例が香川県で4月から施行となる。条例案へのパブリックコメントには2600を超える意見が寄せられるなど関心は高く、住民からは賛成、反対と意見が割れる。

4月に中学生になる子どもを持つ高松市の母親は「親が言っても聞かなくなってくる。社会でルールがあると子どもが知れば、親の後ろ盾になるのではないか」と話す。自身の弟がゲームをやめられなかった経験から、子どもにはゲーム機を渡していない。

子どもはゲームをしたい気持ちもある一方、ゲームで寝不足の同級生も見かけており複雑な気持ちという。新型コロナウイルスの感染拡大で家にいる子どもが多い中、母親は「このような環境でも自己管理できることが大切。習慣が身につけばゲームを買うつもり」と話した。

条例を提案したのは県議会の有志。検討委員会を昨年秋に設け、議論を進めてきた。大山一郎委員長は8割超が賛成と分類されたパブリックコメントを踏まえ「保護者など、現場の方に理解してもらえたのではないか」と話す。検討委を重ねる中で「制限」や「基準」といった言葉を変更し、家庭でのルール作りの目安にしてもらいたいと強調する。

一方でゲーム使用時間の目安を示すことに反対する声もある。小学生の時、親にゲーム機を捨てられた男性は「大人になってから、反動があるのではないか」と心配する。

自身も高校卒業後、長時間ゲームをするようになった。依存するほどではなかったものの「大人でいる時間の方がずっと長い。子どもの頃に抑えたばっかりに、長期間にわたって影響が出てしまうのではないか」と懸念する。

賛否の分かれる条例だけに慎重な議論が求められるが、その進め方を問題視する声もあがる。81ページに及ぶパブリックコメントについて、第7回検討委では30分ほどしか議論されなかったことなどに反対し、8議席を占める会派の議員が採決で退席した。4月からの施行に向け、県民から広く理解を得られるかどうかが課題となる。(桜木浩己)

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