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「立皇嗣の礼」饗宴とりやめ 新型コロナ感染防止

宣明の儀は招待者縮小

首相官邸で開かれた皇位継承に関する式典委員会(18日)

政府の皇位継承に関する式典委員会(委員長・安倍晋三首相)は18日、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)になったと宣明される「立皇嗣の礼」について、4月21日に予定していた祝宴「宮中饗宴(きょうえん)の儀」をとりやめる方針を決めた。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために判断した。4月19日の「立皇嗣宣明の儀」は招待者を当初案の約350人から約50人に減らして執り行う。

饗宴の儀のとりやめは政府が国民に大規模なイベント開催の自粛を呼びかけている事情がある。首相も3月1日の新型コロナに関する政府対策本部でビュッフェスタイルの会食を例示し「換気が悪く密集した場所や不特定多数の人が接触する恐れが高い場所に集まることを避けてください」と要請している。

饗宴の儀は計2回、それぞれ宮殿「豊明殿」と「春秋の間」で立食形式で催すはずだった。三権の関係者や外国の駐日大使、民間の各界代表ら計730人程度の招待を予定していた。天皇陛下のお言葉や首相の賀詞、雅楽の演奏などによる祝宴を準備していた。

陛下が皇太子になられた1991年の「立太子の礼」でも開いた前例がある祝宴だった。20年1月21日の式典委で令和でも開催すると決定し、招待者人数など概要を固めていた。

式典委の冒頭、山崎重孝事務局長が招待者を300人程度に絞って準備し、とりやめは今後の感染状況によって判断する案を説明した。これに対し西村泰彦宮内庁長官が「今後も感染症拡大に注意を要することからすれば、挙行しない判断も必要」と発言した。

杉田和博官房副長官が「感染のリスクが拭えず、残念だが取りやめてはどうか」と同調し、岡田直樹副長官も「やむを得ない」と続いた。首相は「限られた空間の中で、多数の参列者が飲食を伴いながら至近距離で会話を交わすことになることを鑑み、誠に残念ではあるが、やむを得ず取りやめる」と表明した。

宮内庁関係者によると、立皇嗣の礼の儀式の縮小や祝宴のとりやめについては、これまでも陛下に報告しながら慎重に検討を重ねてきた。

立皇嗣の礼で挙行するのは4月19日午前に皇居・宮殿「松の間」で予定する「立皇嗣宣明の儀」と、同日午後の「朝見の儀」の2つの国事行為による儀式となる。近く閣議決定する。

首相は「皇位の継承に伴う一連の式典の最後を飾る立皇嗣の礼だ。立皇嗣宣明の儀、朝見の儀が国民の祝福の中で滞りなく行われるよう準備に万全を期していく」と強調した。

宣明の儀は招待者を大幅に減らし、実際の参列者は40人程度を見込む。全ての衆参両院の常任、特別委員長を招く予定だったのを衆参の議院運営委員長2人に絞る。行政では副大臣や各省庁の事務次官らはとりやめる。最高裁判事についても長官や長官代行に限る。

儀式も感染防止に注意を払った挙行になる。西村明宏副長官は「参列者が宮殿に入る際、アルコールによって指の消毒を要請したり、発熱などの風邪の症状がみられる場合は参列を遠慮してもらうなど対策を取るべきだ」と言明した。

松の間のガラス戸を開け、ウイルスがまん延しないように換気するなどの対応も検討する。政府関係者は「マスク着用を希望する参列者には認めることもありえる」と語る。

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