快走ニセコに試練、新型コロナで外国人急減

2020/3/18 16:54
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ニセコのスキー場も普段より利用客が少ない(2月24日、倶知安町)

ニセコのスキー場も普段より利用客が少ない(2月24日、倶知安町)

北海道の地価は訪日外国人客(インバウンド)の旺盛な需要に依存してきた。倶知安町はニセコ町と合わせて世界に知られるスキーリゾート。町内の地点が住宅地・商業地ともに3年連続で全国トップを走るのも、香港やシンガポール、マレーシアなど東南アジアをはじめとする外国資本による投資あってこそだ。

倶知安町にスキー場を持つ東急不動産グループは2019年、スキー用具の大規模なレンタル施設を新設した。東急リゾートの渡辺将一部長は「新幹線や高速道路の延長など今後のマーケットを期待できる材料も後押しになっている」と地価上昇の要因を指摘する。

小樽市の商業地は11.2%上昇した。昨年は2.5%のプラスだったが今年は上昇率で札幌市を上回った。観光名所の小樽運河沿いの「小樽市色内1の211の1」の上昇率は31.4%と、道内でも2番目に高い上昇率だ。

とはいえ、一本足打法にはリスクもつきまとう。19年には日韓関係の悪化を背景に韓国人旅行者が急減し、20年に入って新型コロナウイルスの感染拡大で頼みの綱だった中国人もめっきり見られなくなった。北海道の試算によると、新型コロナの影響が6月まで続いた場合は延べ宿泊者数が900万人減る。

北海道不動産鑑定士協会の斎藤武也氏は「土地は換金性が高くないので短期的に影響は出ない」と話すが、長期化すれば影響はゼロではすまない。外国人富裕層に半ば特化してきたニセコの成長戦略にも一石を投じそうだ。

(荒川信一)

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