暴行内容に争い、量刑焦点 千葉女児虐待死で19日判決

社会・くらし
2020/3/18 9:24
保存
共有
印刷
その他

千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(当時10)が2019年1月に自宅で死亡した虐待事件の裁判員裁判で、傷害致死などの罪に問われた父の勇一郎被告(42)に千葉地裁(前田巌裁判長)は19日、判決を言い渡す。検察側は「長期にわたり残酷な虐待をくり返した」と懲役18年を求刑。弁護側は傷害致死罪の成立を認める一方、起訴内容の多くの暴行を否定しており、裁判員らの量刑判断が注目される。

勇一郎被告は2月21日の初公判で「娘にしてきたことはしつけの範囲を超え、深く後悔している」と謝罪。傷害致死罪の成立は認めたが「食事を与えないよう指示したり睡眠を取らせなかったりしたことはない」などと、死亡に至ったとされる暴行の多くを否定した。公判では、心愛さんが被告からの暴力を訴えた学校アンケートについて「心愛がうそをついている」と主張した。

検察側は3月9日の論告で「暴行の責任を心愛さんに押し付けている。謝罪は空虚で、今なお心愛さんへの虐待は続いている」と指摘。他の虐待事件と比べても「従来の量刑傾向を大幅に超える比類なき重い事案だ」と非難した。

これに対し弁護側は、虐待の経緯を「ルールを守らないと気が済まず、しつけの範囲を超えてエスカレートした」と説明した上で「育児を頑張り、日常的に虐待していたわけではない」と訴え、罪に見合った適正な判決を求めた。

証人尋問では、事件当時自宅にいた心愛さんの母(33)=傷害ほう助罪で執行猶予付き有罪判決が確定=が出廷。心愛さんを死亡させたとする一連の暴行を語ったが、勇一郎被告は虚偽だと主張し、証言内容の信用性も争点となっている。

〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]