中国からの輸入47.1%減 2月、対中輸出は0.4%減

2020/3/18 8:55 (2020/3/18 10:41更新)
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中国からの輸入は7カ月連続で減少(中国・大連の港に並ぶコンテナ)

中国からの輸入は7カ月連続で減少(中国・大連の港に並ぶコンテナ)

財務省が18日発表した貿易統計(速報)によると、2月の中国からの輸入は6733億円と前年同月比47.1%減った。減少幅は1986年8月(47.3%減)以来の大きさ。新型コロナウイルスの感染拡大で中国の経済活動が停滞したのが大きく響いた。日本から中国への輸出は0.4%減の1兆1360億円と小幅減にとどまった。

中国からの輸入が前年水準を下回るのは7カ月連続。2月は自動車部品(46%減)、金属製品(50%減)、有機化合物(45%減)といった日本企業の生産活動に使う品目の多くが半減した。さらに衣類が66%減、魚介類、野菜などの食料品が34%減となるなど日常生活で需要のある品目の減少も目立った。携帯電話を中心とした電話機の輸入量は同56%減の102万台に落ち込んだ。

新型コロナウイルスの感染防止対策で中国の経済活動は2月から停滞した。同月上旬には上海を含む複数の港が事実上の業務停止となった。加工食品やハイテク製造業の工場なども人員をうまく確保できなくなり、輸出品の生産・出荷に響いたとみられる。

日本から中国への輸出の落ち込みは小幅にとどまったが、品目別にみると現地の製造業が使う製品では減少が目立った。化学品の原料である有機化合物の輸出額は29%減、半導体等製造装置は22%減となった。現地での生産・物流が停滞し、日本からの出荷ペースに響いた可能性がある。

一方、世界全体からの輸入額は14.0%減の5兆2117億円だった。中国からの輸入が減ったほか、米国からの輸入も5.9%減の6430億円だった。1月から日米貿易協定が発効したが、米国からの食料品輸入は9%減となった。オーストラリアからの液化天然ガス輸入も減少した。

世界全体への輸出は1.0%減の6兆3215億円となった。このうち米国向けは2.6%減の1兆2698億円で、主力の自動車は同9%減となった。欧州連合(EU)向けは7.7%減の6091億円だった。

輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1兆1098億円の黒字だった。輸入が大幅減となったため、黒字額は前年同月の3.4倍になった。足元ではコロナ感染が米欧にも拡大しており、3月以降の貿易に一段と影響が出てくる可能性がある。

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