英HSBC、CEOにクイン氏 7カ月ぶり空席解消

2020/3/18 5:23
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【ロンドン=篠崎健太】英金融大手HSBCホールディングスは17日、ノエル・クイン暫定最高経営責任者(CEO)が正式なCEOに同日就いたと発表した。前任のジョン・フリント氏が辞任してから続いた空席が約7カ月ぶりに解消した。2月には大規模リストラを打ち出しており、新型コロナウイルスで世界経済が混迷するなかでの収益力の立て直しが大きな課題になる。

英HSBCのCEOに就任したノエル・クイン氏=同社提供

マーク・タッカー会長はクイン氏について声明で「過去数カ月間、業績を引き上げる行動をまとめるため取締役会と緊密に仕事をしてきた」と述べ、リストラ計画を策定した手腕への評価をにじませた。人選の過程ではイタリア大手銀ウニクレディトのジャンピエール・ムスティエCEOなども有力候補に浮上したとされるが、内部昇格に落ち着いた。

クイン氏は1987年に、HSBCが後に買収する英ミッドランド銀行の子会社に入った。商業銀行部門トップなどを経て、19年8月から暫定CEOを担ってきた。長引く低金利や競争激化による稼ぐ力の低迷を受け、欧米の投資銀行部門を軸とする大規模リストラを発表した。22年末までに約3万5000人を削減する計画だ。

20年2月にリストラ策を発表後、新型コロナウイルスは世界各地に広がり、欧州で被害が深刻になっている。世界的な与信費用の増加が見込まれるうえ、世界の中央銀行が大幅な利下げに動いたことで、利ざやが圧迫された状況の長期化は避けられない。リストラだけでなく危機管理のかじ取りも求められる、課題山積の船出となった。

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