新種の恐竜卵化石に命名 山口・下関、国内初の発見

2020/3/17 13:17
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福井県立大恐竜学研究所は17日までに、山口県下関市にある白亜紀前期(1億2千万~1億年前)の地層から1965年に採集された恐竜の卵の化石が新種と確認され、発見地にちなんで「ムルティフィスウーリトゥス・シモノセキエンシス」(下関の多裂卵石)と命名したと発表した。

新種と確認された恐竜の卵の化石「ムルティフィスウーリトゥス・シモノセキエンシス」の復元模型=共同

同研究所によると、国内で最初に発見された恐竜化石という。中国地方での卵化石の発見も初めて。殻の厚さなどから大型草食恐竜の卵の可能性があり、恐竜の種類を特定するため、今後も化石が見つかった地層での発掘調査を続ける。

化石は卵の殻の破片12個で、卵の直径は8センチ、長さ10センチほどとみられる。殻の厚さは3ミリ超。

65年9月、下関市の高校生が市内の綾羅木(あやらぎ)川で採集し、50年間以上、自宅で保管していた。その後の鑑定で、2017年に恐竜の化石と判明、同研究所と福井県立恐竜博物館(同県勝山市)が共同研究していた。

同研究所は「今回と似た卵化石が中国や韓国で見つかっており、東アジアの広い範囲に共通する恐竜種が存在していたことを示す貴重な証拠だ」と評価した。

化石は下関市立考古博物館で公開する予定。研究成果は、16日付の国際学術誌に掲載された。

〔共同〕

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