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Amazon、10万人を追加採用へ 新型コロナで需要増

【シリコンバレー=白石武志】米アマゾン・ドット・コムは16日、米国内の物流拠点や小売店で新たに10万人を雇用すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため連邦政府や地方政府が住民らに外出を控えるよう求めており、ネット通販や食料品の宅配サービスの需要が高まっているため。確実な人材確保に向け、米国などで一時的に時給を引き上げたことも明らかにした。

アマゾンの2019年末時点のグローバルの従業員数は約80万人で、今回の追加採用により1割強増えることになる。需要拡大で同社の一部の配送には遅れが生じていたという。年末商戦などで一時的に採用を増やすケースはあるが、デーブ・クラーク上級副社長は「この時期の労働需要(の増加)は前例のないものだ」としている。

アマゾンは採用拡大に向け、時給労働者の給与を米国やカナダ、欧州で一時的に引き上げた。これまで最低時給を15ドル(約1590円)としていた米国では4月末まで最低時給を2ドル増やして17ドルに引き上げたほか、欧州連合(EU)諸国でも時給を約2ユーロ(約240円)増やした。北米と欧州における報酬の増加額は合計で3億5000万ドル(約370億円)以上になるとしている。

追加採用の対象となるのは「フルフィルメントセンター」と呼ぶ物流拠点や、傘下の食品スーパー「ホールフーズ」における出荷・配達業務が中心となる。クラーク上級副社長は自社のネット通販サービスについて「需要の大幅な増加がみられる」と述べ、「特に高齢者や健康上の問題を抱えている人々にとって、必需品を玄関先で受け取れることは不可欠だ」と強調した。

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