全米が厳戒態勢 一斉休校や外出禁止も、飲食店は閉鎖

2020/3/17 7:00
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スターバックスは北米の直営全店で飲食スペースを閉鎖(16日、ニューヨーク市)=AP

スターバックスは北米の直営全店で飲食スペースを閉鎖(16日、ニューヨーク市)=AP

【ニューヨーク=中山修志】全米で新型コロナウイルスの感染拡大阻止へ厳戒態勢を敷く動きが広がっている。西海岸ではサンフランシスコ市が16日、市民の外出を原則禁止する命令を出したほか、東海岸でもニューヨーク市で同日から約1900の公立学校が一斉休校となった。飲食店や娯楽施設などの営業縮小を求める動きも相次いでおり、市民生活への影響が深刻化している。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、米国のコロナウイルスの感染者数は16日夕に4200人を超え、死者数は74人に増加した。トランプ米大統領が13日に国家非常事態を宣言したことで、州や市政府が16日にかけて自治体レベルの対策を相次ぎ打ち出した。

サンフランシスコ市の外出禁止令はシリコンバレーなど周辺の6郡1市も対象で、ガソリンスタンドやスーパーなど日常生活に不可欠な業種や公共サービス以外は営業を禁じる。約700万人に影響が及ぶ見通しだ。命令はカリフォルニア州法に基づいたもので、違反すれば軽犯罪として罰せられる。

東海岸ではニューヨーク州のほか、コネティカット州やニュージャージー州、南部ケンタッキー州やルイジアナ州など約30州で、一部もしくは全部の学校が当面休校となる。期間は2週間から無期限までさまざまで、私立学校や大学を対象に含める州もある。

ニューヨークとニュージャージー、コネティカットの3州は16日、州内の飲食店の営業を持ち帰りと宅配のみに制限すると発表した。カリフォルニア州ロサンゼルス市やワシントン州でも同様の規制を実施する。ニュージャージー州のマーフィー知事は、午後8時以降の外出を控えることも住民に要請した。

米スターバックスは規制が無い地域も含め、北米の直営全店の飲食スペースを16日までに閉鎖した。最短でも2週間は持ち帰り商品のみを販売する。ウォルマートは全米で24時間営業を中止し、午後11時から午前6時まで閉店して店内の清掃と消毒を徹底する。

米先物市場ではガソリン価格が前週末比で20%超急落し、一時過去最低となる1ガロン=0.6ドル台を付けた。消費者が外出を避けて車の運転を控え、ガソリン需要が低迷するとの見方が広がった。

フォード・モーターは同日、コロナウイルスの影響を受けた顧客の自動車ローンの支払いを一時猶予すると発表した。ファストフード店のチポトレは10ドル(約1060円)以上の商品の宅配料を3月末まで無料にする。

トランプ米大統領は16日の記者会見でコロナウイルスの問題が7~8月まで続く可能性があると述べ、10人を超える集まりや外食を自粛するよう国民に呼びかけた。ホワイトハウスでは体温がセ氏37.6度を超える人の入館が禁止され、会見場の過密を避けるためカメラマンの人数なども制限された。

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