中国外交トップ、米に抗議 新型コロナ巡り応酬過熱

2020/3/17 2:37 (2020/3/17 3:00更新)
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【北京=羽田野主】中国で外交担当トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)中国共産党政治局員は16日夜、ポンペオ米国務長官と電話で協議し、新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる米国の中国批判に「断固反対し、強く非難する」などと抗議した。中国国営中央テレビ(CCTV)の電子版が伝えた。

中国外交担当のトップ、楊潔篪(ヤン・ジエチー)中国共産党政治局員

楊氏は「米国の何人かの政治屋は中国をおとしめて汚名をかぶせた」と主張。「米国のたくらみは思い通りにならず、中国の利益を損なういかなる行為も必ずや反撃に遭う」と述べた。中国側の発表ではポンペオ氏の発言は示していない。

新型コロナの感染拡大をめぐり米中の応酬が過熱している。

一方、同日の米国務省の発表によると、ポンペオ氏は米国が新型コロナウイルスの発生源だとする中国の主張に強い異議を唱えた。「今は偽情報やくだらない噂を流布するときではなく、あらゆる国が共通の脅威に連携して立ち向かうときだ」と強調した。

中国外務省の趙立堅副報道局長は12日、ツイッターで「米軍が感染症を湖北省武漢市に持ち込んだのかもしれない」と主張した。具体的な根拠は示していない。米国務省はただちに崔天凱駐米大使を呼んで抗議した。

中国外務省の耿爽副報道局長は16日の記者会見で、米国から抗議の申し入れがあったとしつつ「米国の高官らが中国を攻撃していることに、その場で逆に申し入れをした」と語り、中国も抗議したと明かした。

中国共産党の習近平(シー・ジンピン)指導部は「ウイルスのまん延の勢いは基本的に抑え込んだ。状況は徐々にいい方向に向かっている」(習氏)と国内向けにアピールする一方で、欧米や日本などの対応の遅れを批判的に取りあげている。党の指導の優位性を強調し、国内でくすぶる不満を和らげる思惑があるとみられる。

16日付の中国共産党の機関紙、人民日報は「中国のウイルス退治の措置は国際社会の参考に値する」と題した記事を掲げて、カンボジアやモンゴルなどが中国の取り組みを称賛しているとした。

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