/

チリやアルゼンチンなど国境閉鎖 新型コロナで

(更新)

【サンパウロ=外山尚之】チリやアルゼンチン、ペルーなどの中南米諸国は16日までに新型コロナウイルスの拡大防止を目的とする国境閉鎖を相次ぎ発表した。中南米はアジアや欧米に比べ感染者数の伸びは緩やかだが、海外からの感染ルートを遮断する必要があると判断した。人の移動が制限され、低迷する地域経済にとってさらなる打撃となりそうだ。

チリのピニェラ大統領は16日、「我々は全ての陸、海、空全ての国境を閉じると決めた」と述べ、同国に居住していない外国人の入国を18日から認めないと発表した。同国の感染者はこれまで155人確認されており、欧州経由で持ち込まれたウイルスの国内での感染拡大が始まっているとみられる。

アルゼンチンも15日に国境を今後15日間閉鎖し、学校も一斉休校とすると発表した。コロンビア政府も16日から外国人の入国を原則として禁止した。同国政府は外国からの入国者向けに隔離政策を実施していたが、これを破って外出して身柄を拘束される欧州からの旅行者が続出していた。ペルーやエクアドルも国境閉鎖を発表済みだ。

中米でもエルサルバドルなどが既に外国人の入国を禁止している。各国とも貿易は対象外としているが、物流への影響も避けられない。資源価格の下落や政治の混乱で中南米の経済は停滞が続いてきたが、人の往来が停止することで、さらに深刻な状況に陥ることが確実な情勢だ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

新型コロナ

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン

権限不足のため、フォローできません