日医工、代表取締役2人体制へ リスク管理を強化
日医工は16日、吉川隆弘取締役サプライチェーン・BSマネジメント担当に代表権を付与すると発表した。4月1日から同社の代表取締役は田村友一社長と2人体制となる。新型コロナウイルスの感染拡大で薬の原材料を仕入れる中国やイタリアが大きく影響を受けるなか、リスク管理を強化する。
調達担当の責任者の代表取締役への抜てきで、サプライチェーン関連の意思決定を迅速化する狙いだ。同社の担当者は「サプライチェーンを巡る環境が急激に変化している。リスク管理体制を強化する」と話す。
吉川取締役は1975年に住友商事に入社し、ライフサイエンス本部長などを経て2010年に日医工へ入社した。常務執行役員企画本部長などを経て、19年5月から現職。原材料の調達先の複数化など薬の安定供給に向けた取り組みを指揮している。