相模原殺傷、遺族「当然の判決」 解明ならず悔しさも

社会・くらし
2020/3/16 18:26 (2020/3/16 22:06更新)
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植松被告に死刑判決が言い渡され、記者会見する被害者家族の尾野剛志さん(16日、横浜市中区)

植松被告に死刑判決が言い渡され、記者会見する被害者家族の尾野剛志さん(16日、横浜市中区)

相模原殺傷事件で植松聖被告に死刑を言い渡した横浜地裁判決後、被害者家族らは記者会見や書面で「当然の結果」と心情を明かした。最後まで障害者差別の言動を変えなかった被告。裁判でも動機が解明されたとはいえず、「本当の背景は分からなかった」と悔しさを口にする人もいた。

「遺族や被害者家族みなが望んでいた結果。ほっとした」。事件で息子が重傷を負った尾野剛志さん(76)は16日、閉廷後の記者会見で語った。殺害された美帆さん(当時19)の母は書面で「当然の結果。悲しみは変わらない。けれど、一つの区切りだと思う」とコメント。殺害された男性の母と姉も書面で「息子・弟のお墓に行って報告したい」とした。

1月8日から始まった公判で、植松被告はこれまで続けてきた差別的な言動を変えず、奇行も目立った。初公判では罪状認否の直後に「皆様に深くおわびします」と述べ、右手の小指をかみ切るような動作をして退廷させられた。2月19日の最終意見陳述では「重度障害者の親はすぐに死ぬ」などと差別的な考えを改めて展開した。

全公判を傍聴した尾野さんは「なぜ施設の職員でいながら、気持ちが変わったのか。事件の本当の背景は最後まで分からなかった。すっきりしない裁判だった。もやもやしたまま結審し、判決に至った」と悔しさをにじませた。

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