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コロナ相場でブル・ベア型の売買活発(投信観測所)

2020/3/18 12:00
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2月後半以降、新型コロナウイルスの感染拡大で世界景気の先行き不安が広がり、世界的な株安が進行した。国内株相場も大幅に下落した。

マーケットが大きく動く時、売買が活発になるのは「ブル型ファンド」と「ベア型ファンド」だ。投資対象指数の数倍の値動きをするレバレッジ型のファンドのことをブル型ファンド、指数の逆方向に数倍の値動きをするファンドをベア型ファンドという。

昨年12月にネット証券各社が投資信託の販売手数料を一律無料にしたことで、今まで販売手数料が高めに設定されていたブル・ベア型ファンドが無料で購入できるようになった。個人投資家の注目度は高まっている。

株価指数先物を信託財産の数倍規模の買い建てや売り建てて、高いレバレッジを実現する。相場の世界で「ブル」は雄牛が角を下から上に突き上げるようなしぐさから「強気」を示し、「ベア」は熊が上から下へ手を振り下ろすしぐさから「弱気」を示す。

2月末時点で国内株式を対象としたブル型ファンドは8本、ベア型ファンドは7本ある。以前はレバレッジ倍率が2倍のブル・ベア型ファンドが多かったが、ここ数年では、レバレッジ倍率が2倍を超えるブル・ベア型ファンドが主流になった。

ブル型ファンドで最もレバレッジ倍率が高いのは「SBI日本株4.3ブル」と「楽天日本株4.3倍ブル」で、ベア型ファンドで最もレバレッジ倍率が高いのは「楽天日本株3.8倍ベア」だ。

2月の月間で日経平均株価は8.89%下落した。この期間で「SBI日本株4.3ブル」は35.06%下落し「楽天日本株3.8倍ベア」は36.64%上昇した。下落局面で高レバレッジのベア型ファンドは大きく値上がりし、ブル型ファンドは大きく値下がりしたことが分かる。

投資家はブル・ベア型ファンドの値動きを誤解しているケースが多い。ブル・ベア型ファンドは「日々の値動き」が指数のレバレッジの倍率の値動きになるが、2日間以上離れた期間でみた場合の騰落率は必ずしもレバレッジの倍率にはならない。

例えば、指数が1日目、2日目ともに10%上昇した場合、2日間を通した指数の上昇率は「1.1×1.1-1=21%」になるが、「4.3倍ブル」の場合、「1.43×1.43-1≒105%」になる。累積効果により、「4.3倍ブル」の2日間を通した上昇率は、指数の5倍近くになる計算だ。指数上昇の期間が長くなると、累積効果はさらに拡大する。

ただし、指数の動きが横ばいでも損をするケースがあるので注意が必要だ。初めの段階で下落し、その後に同じ上昇率で上昇した場合、初めの下落により基準価格の下落が拡大することを受けて、その後の上昇で元の基準価格まで戻らないことがある。

例えば、指数が1日目に10%下落し、2日目に10%上昇した場合、2日間を通した指数の上昇率は「0.9×1.1-1=▲1%」にとどまるが、「4.3倍ブル」の場合、「0.57×1.43-1≒▲18%」になる。初めの段階で下落すると、キャッチアップするのが難しくなる。

ある程度期間が長い場合のブル・ベア型ファンドの値動きの大きさも考えておいたほうがいい。「4.3倍ブル」をリスク指標の標準偏差でみると約66%とかなり大きい。標準偏差66%とは、平均リターンを0%とした場合、年間リターンが約68%の確率で、66%の上昇から66%の下落の範囲に収まることを示す。つまり、下落相場の際は、基準価格が1年で3分の1程度になることも想定しておく必要がある。

ブル・ベア型ファンドは短期売買用のセミプロ向けのファンドともいえる。投資初心者の場合は、指数と同じ値動きをするインデックスファンドのほうが向いているだろう。(QUICK資産運用研究所 清家武)

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