藤井七段、急戦矢倉の戦いで阿部八段破る 将棋王座戦

囲碁・将棋
2020/3/16 10:57 (2020/3/16 21:47更新)
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第68期将棋王座戦の2次予選、阿部隆八段(右)戦で、2手目△8四歩を指す藤井聡太七段(3月16日午前、大阪市の関西将棋会館)

第68期将棋王座戦の2次予選、阿部隆八段(右)戦で、2手目△8四歩を指す藤井聡太七段(3月16日午前、大阪市の関西将棋会館)

第68期将棋王座戦(日本経済新聞社主催)の2次予選、阿部隆八段(52)対藤井聡太七段戦(17)は16日午前10時、大阪市の関西将棋会館で始まった。阿部八段の先手で始まり、急戦矢倉の戦いに進んだ本局は、藤井七段が勝利した。藤井七段にとっては今期王座戦の初戦。最年少でのタイトル獲得が期待されるなか、王座戦は残された数少ないチャンスの一つだ。

勝った藤井七段は2次予選決勝に進み、次戦で本戦トーナメント入りをかけて、谷川浩司九段(57)対大橋貴洸六段(27)戦の勝者と対戦する。

【20時54分】阿部八段が投了

藤井七段が2次予選決勝進出を決めた。最後はさすがの切れ味を見せて、先手玉を一気に受け無しに追い込んだ。終局後には「まずは決勝トーナメント(本戦)目指して頑張りたい」と次戦の抱負を語った。

消費時間は▲阿部八段4時間39分、△藤井七段4時間53分(持ち時間は各5時間、チェスクロック使用)だった。

【20時00分】雰囲気変わる?

棋士室では先日、四段昇段を決めた服部慎一郎三段も加わり検討が続く。後手よしと見られてきたが、明快な決め方が見つからず検討陣の雰囲気が変わりつつある。先手からは▲1五桂の反撃手段がある。

【19時10分】里見女流四冠も検討

関西将棋会館3階の棋士室では、里見香奈女流四冠と杉本八段が継ぎ盤を挟んで検討中。糸谷八段との3人で様々な変化手順が猛スピードで調べられていく。後手よしの変化が多く出ている。

【18時40分】対局再開

定刻になり対局再開。手番の阿部八段がすぐに▲7六銀を着手した。△6五歩の銀取りに▲7七銀と引くスペースを用意した手だ。藤井七段が頭を前後に揺らしながら考える。

【18時00分】夕食休憩入り

藤井七段の58手目△5六歩の局面で夕食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲阿部八段3時間36分、△藤井七段3時間42分。夕食の注文は、阿部八段が昼に続いて注文なし、藤井七段が「バターライス」(レストランイレブン)。対局は18時40分に再開する。

【17時35分】糸谷八段は後手持ち

本局の新聞観戦記の解説を務める糸谷哲郎八段に話を聞いた。「(50手目△6四歩の局面で)後手持ちですね。後手は陣形がしっかりしている。先手は角を持ちましたが、それを打ち込む場所がない。後手は△5六歩~△6五桂と攻め方が分かりやすくなりました。先手がこれをどう受けるか、あるいはカウンターに出るのか。注目です」

【15時25分】金井六段の見解

16時から動画配信サービス「パラビ」での大盤解説を担当する金井恒太六段と飯野愛女流初段が15時ごろ、東京・大手町の日経本社内にあるスタジオに到着した。金井六段は「午後に入り、藤井七段が反撃を出て、角金交換から阿部八段の陣形を乱した。阿部八段としては5五の歩をとって、歩切れを解消したい。この後の展開としては、阿部八段が手持ちの角を生かせるか、先攻した藤井七段に利があるかが焦点になりそうだ」と話している。

【14時45分】師匠の見解

関西将棋会館を訪れた藤井七段の師匠、杉本昌隆八段に話を聞いた。「角金交換だけど守りの金との交換なので駒損ではない、という現代的、AI的な指し方ですね。藤井七段が1本取ったとは言えると思います。(46手目に)激しい△6五桂ではなく△8五飛を選んだので、ここからまた駒組みになりそうです。構想力の勝負ですね」

【13時15分】激しい戦いに

午後に入り、藤井七段が積極的に動いた。37手目▲8六歩に△8六同角から角金交換を敢行。41手目▲8七歩に対し、穏やかに飛車を引く△8二飛ではなく△7六飛とより激しい順を選んだ。

【12時40分】対局再開

定刻になると、藤井七段はすぐに30手目△8六歩と着手した。休憩を挟んで26分の考慮だった。

【12時00分】昼食休憩に入る

阿部八段の29手目▲6六銀の局面で昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲阿部八段49分、△藤井七段1時間9分。昼食の注文は、阿部はなし、藤井七段は「御弁当(冷そば)」(やまがそば)。

【11時30分】駒がぶつかる

矢倉模様に進んでいた本局。阿部八段の27手目▲5五歩で駒がぶつかった。ここで藤井七段は本局で初めて10分以上時間を使って応手を考えた。

【10時00分】阿部八段の先手で対局始まる

対局開始に先立ち、対局室となる関西将棋会館の御上段の間に、まず藤井七段が姿を見せた。続いて、阿部八段が入室した。振り駒の結果、歩が3枚出て、阿部八段の先手に決まり、定刻の10時に対局が始まった。阿部八段は少し考えてから▲7六歩と角道を開けた。続いて、藤井七段は△8四歩と飛車先の歩を突いた。

■16日午後4時からパラビで解説を配信 金井六段、飯野女流初段が出演
王座戦・阿部八段対藤井七段の対局の模様は、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」(https://www.paravi.jp/title/53595)で午前10時から午後3時30分まで無料配信します。
午後4時からはパラビで金井恒太六段と飯野愛女流初段による大盤解説を配信します。視聴には登録が必要です。
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