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市川由紀乃、ちあきなおみに迫る新曲「なごり歌」

2019年の日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した

2019年の日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞した演歌歌手の市川由紀乃が4月8日に新曲「なごり歌」を発表する。作詞は昭和の名歌手ちあきなおみの代表曲「喝采」で知られる吉田旺。演歌と歌謡曲の中間の味わいで、ちあきの歌世界をほうふつさせる。「吉田先生の作品を歌うのは初めてです。やはり大先輩のちあきさんを意識しますね。ちあきさんの語りかけるような歌い方は素晴らしい。あの絶妙な表現力に少しでも近づければと思っています」と話す。

19年末に発表した前作は昭和の大ヒットメーカー、阿久悠の未発表曲「懐かしいマッチの炎」だった。「前々作『雪恋華』も含め、最近の3曲は昭和を感じさせる歌ばかり。私は昭和51年(1976年)生まれで、中森明菜さんのポップスや都はるみさんの演歌を聴いて育ちましたから、家族そろってお茶の間で歌番組を見ていたときの温かい雰囲気がそのまま私の昭和のイメージになっています。歌を通じて、昭和のぬくもりを伝えたいと思っているんです」

19年7月に大阪の新歌舞伎座で初の座長公演も経験した。「七回忌を迎えた歌手、島倉千代子さんの人生を演じました。たくさんの本を読み、関係者から話をうかがって、改めて島倉さんの人生には多くの困難があったことを知りました。つらく、悲しいことがあれば、普通は歌ににじみ出てしまうものですが、島倉さんはそんなことを全く感じさせず、いつも初々しく、女性としての品、かれんさを失わずに舞台に立たれていた。勉強になりました」と振り返る。

「座長公演は一つの夢でしたし、最優秀歌唱賞も歌手冥利に尽きる受賞でした。『頑張りなさい』と背中を押された気分です。賞に恥じないように全力で歌っていきます」と語った。

(吉田俊宏)

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