GMOインターネット、新卒入社の社員もリモートワーク

GMOインターネットは3月13日、4月入社の新卒社員をリモートワークの対象とし、入社式および集合研修もグループ合同でオンライン開催することを明らかにした。
GMOインターネットグループは新型コロナウイルスの感染防止のため、2020年1月にグループ4000人を対象としたリモートワークを開始。国内でいち早く全社的なリモートワークに移行したことで注目を集めた。既存社員だけでなく、新入社員も対象とする方針を示した。
例年4月に実施する8日間のグループ合同研修のカリキュラムをオンラインで受講可能なものとオフラインでの受講が必須なものに分け、オフラインの研修は7月以降に受講するスケジュールに見直した。4日間の合同オンライン研修後のカリキュラムはグループ各社で異なるが、GMOインターネットを例に挙げると、4月中はオンライン研修のみを予定する。同社は新型コロナウイルスの収束状況に応じ、少人数のグループ単位での出社などへ徐々に移行したいとしている。
カリキュラムやルールの作成に当たっては、他社に先駆けて始めたリモートワークのノウハウが役立った。新入社員に自宅で研修を受けさせる際に懸念となるセキュリティー問題は、私用機器との接続を制限したパソコンの貸与や社内情報への適切なアクセス制御などで防ぐ。オンライン研修中も人事担当がチャットやアンケートなどを通じてリアルタイムのコミュニケーションを心掛け、新入社員の不安を和らげる。
GMOインターネットの谷下田まどか人事部マネージャーは「新型コロナウイルスに関して何が正しい情報なのか判断が難しい中、新入社員の命をどう守るかが最も重要だと考えている。事業継続と従業員の命を守るため、今できる最善を尽くす」と狙いを話す。
(日経クロステック/日経コンピュータ 大川原拓磨)
[日経クロステック 2020年3月13日掲載]