仏統一地方選、与党苦戦 新型コロナで投票率最低か

2020/3/16 8:03
保存
共有
印刷
その他

【パリ=白石透冴】フランスの統一地方選1回目投開票が15日、実施された。マクロン大統領が率いる与党共和国前進はパリで3位にとどまるなど、苦戦する選挙区が目立った。新型コロナウイルスの感染が急拡大する中での異様な雰囲気の選挙となり、投票率は4割台と過去最低を更新した可能性がある。

マクロン大統領の与党はパリで苦戦している=ロイター

選挙では市町村にあたる約3万5千の自治体の地方議員約50万人を、原則拘束名簿式比例代表制で選んだ。1回目投票で候補を絞った後、22日の2回目投票で当選議員を決める。さらに通常第1党から首長が選ばれる。

仏メディアによると、最も注目されたパリでは現職のイダルゴ市長を含む名簿が約30%の支持を集めたもようだ。中道右派共和党のダチ元法相が22%、与党が推したビュザン前保健相は17%にとどまった。パリは象徴的な意味合いを持ち、マクロン氏に打撃だ。

マクロン氏の故郷の北部アミアンや、フィリップ首相が選挙運動に参加した北西部ルアーブルでは首位だったが中部リヨン、東部ストラスブール、北部リールといった中規模以上の都市で2位以下に沈んだ。

仏政府は42種類ある年金制度を一本化する改革を進めているが、強引な手法に国民が反発したようだ。与党は改革を進められる政党として訴えたが十分浸透しなかった。

代わりに極右国民連合や、環境政党の欧州エコロジー・緑の党(EELV)が勢いをみせた選挙区が出ている。移民、環境という仏有権者の関心を反映している。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]