目指せ「豊かな人生」 今こそお金について考えよう
人生の問題=お金の問題

Life is MONEY
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2020/3/22 17:00
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写真はイメージ=PIXTA

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これまでNIKKEI STYLEマネー研究所で「人生を変えるマネーハック」を連載してきたファイナンシャルプランナー(FP)の山崎俊輔です。きょう日経電子版に「マネーのまなび」が誕生したのに伴い「FP山崎のLife is MONEY」というタイトルで連載を一新することとなりました。引き続きよろしくお願いします。

ここでは、ずばり「あなたの人生」と「お金」をリンクさせることを意識しながら、お金の問題への理解を深めてもらおうと考えています。

~「予算がある」方に強み~

いきなりですが「あなたの『愛』も『幸せ』もある程度の部分、お金の問題です」。そういわれたらどう考えるでしょうか。

かつて「世の中にお金で買えないものはない」という趣旨の発言をして物議を醸したベンチャー経営者がいましたが、話の多くは間違っていないと思います。

2人の男性がいて自分へのプレゼントの予算、おしゃれにかける予算、デートの食事の予算、自宅の家賃などに差があるとします。女性からみれば、性格や人間性の部分を別とするなら予算がある人のほうに魅力を感じるのは否定できないでしょう。

もちろん、お金がすべてではありませんから、愛を維持したり幸せを維持したりできるかどうかは別問題です。お金以外の部分でアドバンテージを示せる人にもたくさんのチャンスはあります。誠意や真心、相手を思いやる優しさが無駄になるわけではありません。

でもやっぱり、「とてもいい人だけど無職」では困ります。とある女性誌が「女性自身がしっかり稼げてお金があるなら、男の愛は私たちが選べる」という特集を組んだことがありますが、お金の問題と愛の問題がどこかつながっていることを示唆しています。

~時間も快適さもお金で買える~

学生の頃は旅行するのに航空券の格安チケットをねらったり、深夜バスを利用したりします。これは移動手段として安いからです。

深夜バスは宿泊費も浮かせることができるので、深夜バスで出発、観光地を1日楽しんだらまた深夜バスで帰宅するというような「0泊ツアー」を楽しむ学生もいます。冬のスキー旅行の定番のひとつです。

しかし座席は狭くて窮屈だったり、揺れが激しくてなかなか落ち着いて眠れなかったりするものですから、社会人になってしばらくすると利用率は下がっていきます。スキー場に隣接したホテルを予約し、新幹線や車で出かけるようになるでしょう。

これはある意味「時間」と「快適」をお金で買っているともいえます。学生時代には出せなかった1万円ないし2万円を上乗せすることで移動時間を短縮し、快適な宿泊先(温泉がつくことも!)を確保しているわけです。

つまりお金のちょっとの差が、あなたの人生の満足度を変えているということでもあります。

~「うまい、広い、早い」もお金で買える~

私が若いときお世話になった社長が「うまい、広い、早い」を買えるのがお金の力だと話していました。なるほど、うまい表現です。

先ほどの深夜バスの例は「早い」ですし、予算がある人ほど「広い」部屋に暮らしたり、「広い」ホテルに宿泊できたります。三つ星のつくような「うまい」レストランで記念日を祝うこともやはりお金があってこそです。

でもそのお金はどうするのでしょうか。もし収入が変わらないのであれば、私たちは多くのお金を使って「うまい、広い、早い」を手に入れることはできません。つまり、あなたが若い頃よりもちょっと予算を上げていきたいのであれば、それに伴って「収入」を増やしていかなければいけないわけです。

では収入を私たちはどうやって増やしていけばいいのでしょうか。アルバイトなら長い時間を働く、アルバイトより正社員で働く、正社員ならより高い能力を獲得して高い評価を受けるといったことが必要になります。

そう考えると「学生のころには行けなかった温泉旅行へ行こう!」というのも、実はあなたの働き方につながっていきます。そして、お金の問題を解きほぐし、つながりをみつけていくことで、より多くの幸せをお金で手に入れるヒントがみつかってきます。

~年を重ねるに従い余裕をもてる人生に~

幸せとお金について毎日何時間も考える必要はありません。毎日は忙しいですし、毎月お給料が増えていくような大きな変化は望めないからです。

しかし、小さな違いも積もり積もると大きな差となってきます。5年、10年、20年と時間がたつにつれて、お金の問題で余裕をもてるかどうかは変わってきます。できれば将来、お金の問題で余裕のある人生にたどりつきたいものです。

お金の問題を無視し続けると、幸せを手放すことになるかもしれないのです。時々お金の問題と真剣に向き合う必要があります。本連載では、そんな「LIFE is Money」について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

もちろん、お金をほとんどかけずに幸せを得る方法の追求も、人生にとっては大事なテーマです。先日私は、江戸の古地図に関する電子書籍(定額読み放題サービス)を読みふけっていましたが、そのとき得られた知的興奮と、そのあと実際に東京都千代田区の麹町辺りをあるいて得られた知的な感動はプライスレスです。何もお金をかけるだけが幸せの近道ではありません。「お金と無関係の幸せ」はFPが語る領域ではないかもしれませんが、本連載ではそういうフィールドにも切り込んでいければと思っています。

◇  ◇  ◇

「FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔

 フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp

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