フェラーリ、工場休止2週間 欧州のサプライチェーン混乱

2020/3/15 2:43
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【フランクフルト=深尾幸生】イタリアの高級スポーツ車メーカー、フェラーリは14日、3月27日までイタリア2工場の生産を休止すると発表した。新型コロナウイルスへの感染が拡大していることに加え、部品供給に問題が生じているためだ。自動車の工場休止が広がっているイタリアに加え、スペインでも部品供給が滞り仏ルノーが生産を止める。サプライチェーンの寸断が欧州に広がり始めた。

新型コロナでイタリアの誇りフェラーリの生産にもストップがかかる=ロイター

フェラーリは主要拠点の北部マラネロとモデナで生産を止める。同社はイタリア政府が10日に全土の移動制限を打ち出した後も予防措置をとりながら生産を続けてきた。だが「最初の重大なサプライチェーンの問題に直面し、生産の継続はもはや不可能だ」とし、休止を決めた。

イタリアの自動車生産をめぐっては、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が11日、イタリア国内の工場を必要に応じて一時的に閉鎖すると発表。

11日の時点で休止の対象は同国南部にあるカッシーノ、メルフィなどの4工場をそれぞれ11~14日の期間中、2~3日休止する予定だった。ロイター通信はこのうち2工場で17日まで延長すると報じた。

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツ車メーカー、ランボルギーニも13~25日の期間、ボローニャ近郊の工場での生産を休止する。完成車メーカーは生産量を絞りながら生産を続けてきたが、新型コロナの拡大で部品メーカーにも影響が広がり、サプライチェーンに断絶が生じ始めたようだ。

イタリア国外でもスペインでVW傘下のセアトが、バルセロナ郊外の工場などで生産を止める。現地メディアによると休止期間は最大6週間に及ぶ可能性がある。仏ルノーも16~17日に2工場で生産を止める。

新型コロナの震源地となった武漢市のある湖北省では約1カ月半にわたり工場が止まり、中国各地のほか韓国や日本での自動車生産にも影響が出た。

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