南米ベネズエラでも新型コロナ 経済崩壊で予防難しく

2020/3/14 6:42
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【サンパウロ=外山尚之】ベネズエラ政府は13日、同国で初となる新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。経済や医療が崩壊状態のベネズエラでは適切な予防策をとることは難しく、今後、感染が拡大する恐れがある。

診察のため、早朝から行列を作るベネズエラの市民(19年9月、カラカス)

ロドリゲス副大統領によると、2人の感染者が確認された。ともに欧州や米国への渡航歴があり、海外から持ち込んだとみられる。ベネズエラ政府は12日、非常事態宣言を発令し、欧州やコロンビアからの飛行機の受け入れを停止すると発表していた。

独裁政権の失政と米国の経済制裁により、ベネズエラ経済は崩壊状態が続く。ロドリゲス氏は13日、「地下鉄や公共交通を利用する際はマスクを使うことを求める」と述べたが、多くの国民にとり輸入品であるマスクや消毒液の購入は難しい。

病院が機能していないことも問題となっている。長引く経済低迷や独裁政権の樹立を受け、多くの医師が海外に流出している。首都カラカスの病院では早朝から行列ができるが、診断を受けることができるのは一握りだけだ。

ベネズエラから周辺国に流出する難民の動きにも影響を与える可能性がある。過去にはベネズエラ難民が周辺国に風疹やマラリアなどの感染症を持ち込み、ブラジルなどから反発を受けていた。

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