3月の米消費者態度指数速報、大幅に低下 懸念広がる
【ワシントン=長沼亜紀】米ミシガン大学が13日発表した3月の消費者態度指数(速報値)は前月から5.1ポイント低下し95.9となった。新型コロナウイルスの感染拡大と株式市場の混乱を受け、約2年ぶりの高水準だった前月から大きく低下したが、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(95程度)はやや上回った。

「現在の景況感」は112.5で2.3ポイント、「今後の見通し」は85.3で6.8ポイントそれぞれ低下した。
調査担当者は、消費者は、新型コロナの感染拡大を「一時的な出来事とみなして初期の反応は限定的だった」と分析。しかし、感染は加速度的に広がっており、さらなる景況感の低下は避けられないとの見方を示した、
米国内では、学校閉鎖や集会の中止、在宅勤務への移行など市民生活や経済活動に深刻な影響が出ており、米経済をけん引している個人消費の減少への懸念が広がっている。