「米軍が持ち込みも」 中国報道官、新型コロナ巡り
【北京=羽田野主】中国外務省の趙立堅副報道局長は13日までに、新型コロナウイルスを巡りツイッターで「米軍がウイルスを(湖北省)武漢市に持ち込んだのかもしれない」と主張した。新型コロナの発生源が米軍の研究施設だと推測する記事も紹介した。中国でツイッターはブロックされて一般には使えないが、「いまやるべきは他国のせいにすることなのか」などと批判的な書き込みが相次いでいる。

中国外務省の耿爽副報道局長も13日の記者会見で、米政府高官や議員がウイルスの発生源について「中国を攻撃しており、断固反対する」と非難した。一方で趙氏のツイッター投稿の狙いや、中国政府の見解かどうかについては答えなかった。
中国ではもともと「ウイルスは初期に野生動物からヒトに入った可能性がある」(国家衛生健康委員会)として、中国の習近平(シー・ジンピン)指導部は違法な野生動物市場や取引を徹底的に取り締まるように指示していた。規制の強化へ関連法を改正する予定だ。
だが感染が広がり欧米などから中国に対する風当たりが強まるなかで、中国内では「ウイルスの発生源は中国とは限らない」とする主張がネット上で出回るようになっている。