電事連会長に九電の池辺社長 業界の信頼回復急務

2020/3/13 17:54
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全国の電力大手でつくる電気事業連合会(電事連)は13日、勝野哲会長(中部電力社長)の後任に、九州電力の池辺和弘社長が14日付で就くと発表した。東京電力ホールディングス関西電力、中部電の主要3社以外の社長が電事連の会長に就くのは初めて。関電の金品受領問題などで電力業界への不信が強まっており、信頼回復を急ぐ。

電事連会長に九州電力の池辺社長が就いた(13日、東京都内)

電事連が都内で13日に開いた記者会見で池辺氏は「一日も早い原発の再稼働に向けて真摯に対応する」と述べ、安全性の向上などに大手電力全体で取り組むことを改めて強調した。業界のコンプライアンス(法令順守)の強化に向けては、関電問題を調査する第三者委員会が14日に公表する最終報告書の内容などを踏まえ、4月に具体的な改善策などを公表する。

電事連の会長は大手電力の現職社長が就くのが通例。勝野氏は2019年6月に電事連会長を関電の岩根茂樹社長に引き継いだが、同氏が金品受領問題で辞任したことを受け同年10月に再登板していた。4月に勝野氏が中部電の会長となることに伴い、池辺氏が電事連の会長職を引き継ぐ。

電事連は国との交渉力が強い東電、関電、中部電の3社が会長だけでなく組織の主要ポストをおさえてきた過去があり、規模が劣る九電では発言力が低下するとの指摘もある。池辺氏は「主要3社からの協力は変わりがなく、今後も各社の社長と共に事業を進める」と述べた。

原子力発電を巡っては地元からの合意や使用済み燃料の処分方法など、課題が山積する。電力小売りの全面自由化で電事連自体の存在意義が薄れているなか、池辺氏は課題解決へ難しいかじ取りを迫られる。

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