/

金沢おでん、通年で楽しむ 澄んだダシと独自の具材

出張ご当地グルメ

金沢市内では多くの居酒屋におでんがある。冬場だけでなく一年中楽しめるのが「金沢おでん」の特徴だ。夜のとばりが下りると、そこかしこでおでん鍋から立ち上る湯気をかぶりながらお酒を片手に熱々の具をほおばる光景が見られる。場所によっては立ち飲み屋やバーでも味わえる。

車麩(左手前)、ふかし(右手前)、赤巻(中央)は金沢独自の具材だ

こだわりは透き通ったつゆだ。昆布や魚介からとったうまみの強いダシがベースで、ほんのり甘く飲み干せるやさしい味だ。しょうゆを入れる場合は地元の大野産を使ってコクを出す。

繁華街の片町に店を構える「赤玉」は、戦後間もない1946年からおでんを提供している。2種類のダシを使い分け、牛すじ煮込み(560円)にはしょうゆ入りのつゆを使う。

鍋には金沢ならではのユニークな具材が並ぶ。車麩(260円)やバイ貝(300円前後)のほか、蒸した練り物の「ふかし」(240円)、赤と白が渦巻く「赤巻」(160円)などは定番だ。どれも口の中で食材とダシのうまみがしっかり染み出してくる。

様々な具材が浸されるおでん鍋

金沢おでんは1年を通し、四季折々の食材を楽しめる。春先にはタケノコやフキ、秋にはれんこんやサトイモなど旬の食材がよりおいしくなる。11月にカニ漁が解禁になるとズワイガニの雌の身などを詰め込んだ「カニ面」が食べられるようになり、冬の到来を実感する。

片町には老舗が密集している

50年以上おでん店として経営する8店でつくる「金沢おでん老舗50年会」は、金沢おでんの定義に一年中食べられることや地元の食材を使うことを盛り込んだ。ただしダシは自由で店の個性が光る。片町の近辺には「菊一」「高砂」「よし坊」などの名店が集まり、つゆの色も味もそれぞれ違う。どこも人気店で、狙い目は平日の夜だ。(前田悠太)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

出張や家族旅行の際に楽しみとなるのが、各地のご当地料理。なぜその料理が地域を代表するようになったのか。ひもとくと意外、興味深い事実が明らかになり、食にもう一つの味わいを添える。全国の支社支局の記者がその土地を代表し、かつあまり高価ではなく、手の届きやすい料理を紹介する。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン