大阪市、中央区議選再選挙告示 維新・自民・共産が対決

大阪維新の会所属だった大阪市議の当選無効に伴う市議会中央区選挙区の再選挙が13日、告示された。大阪維新の会新人の元国会議員秘書、塩中一成氏(48)、自民党の元市議、権世幸蔵氏(62)、共産党の元市議、小川陽太氏(42)の3人が届け出た。22日投開票で、定数3のうち1議席を争う。
大阪市を廃止して特別区を設置する「大阪都構想」を巡り、11月にも実施される住民投票を視野に、都構想の是非を巡る各党の論戦も注目だ。
維新の塩中氏は午前9時、中央区瓦屋町の事務所前の出陣式に姿を見せ、「不祥事による再選挙でおわびを申し上げる」と謝罪した。その上で「都構想の住民投票に向けて制度理解を深められるよう、一人一人に語りかけたい」と意気込んだ。
自民党の権世氏は午前9時、市議団幹部らと同区糸屋町の事務所前で出陣式を開催。権世氏は「新型コロナウイルスが危惧される中で選挙をすることは心苦しい」としつつ、「政令指定都市としての強みを生かし、大阪市を発展させる」と訴えた。
共産党の小川氏は午前9時すぎ、中央区空堀商店街近くで第一声を上げた。小川氏は「大阪市を廃止すれば市民を守る政令市の権限と財源がなくなる」と都構想反対を強調。「何としても勝ちたい」と拳を上げ、集まった約100人の聴衆に呼びかけた。