欧州、新型コロナで相次ぐ休校 政治日程の延期も

2020/3/13 7:22
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マクロン大統領は全国の学校、保育所の閉鎖を発表した=ロイター

マクロン大統領は全国の学校、保育所の閉鎖を発表した=ロイター

【パリ=白石透冴】フランスのマクロン大統領は新型コロナウイルスの感染拡大を受け12日、全国の学校、保育所を16日から無期限で閉鎖すると発表した。アイルランドなどでも休校が決まった。英国やドイツでは政治日程を遅らせる動きがある。感染者数が増え続け、社会の多方面に悪影響が及んでいる。

マクロン氏はテレビの声明で「症状は出なくても子供がウイルスを広げる例が多い」などと説明した。仏国内の感染者数は2800人を超え、欧州ではイタリアに次ぐ規模となっている。一方、交通機関は運行を続け、15日と22日の統一地方選挙は予定通り実施する。

アイルランドのバラッカー首相も12日、全国の学校を3月末まで閉鎖すると発表した。国内の感染者は少数だが、予防的な措置とみられる。デンマークとノルウェーも一斉休校を決めた。

欧州連合(EU)と英国は来週に対面での通商交渉を予定していたが、感染拡大を受けてキャンセルした。テレビ会議での実施を検討している。

ドイツの与党、キリスト教民主同盟(CDU)は12日、4月25日の臨時党大会を延期すると発表した。メルケル首相の後継者となる新しい党首を選ぶはずだったが、感染の収束を待ち開催する。

英選挙管理委員会も12日、イングランドとウェールズで5月にある市長選などの地方選を秋まで延期する勧告を出した。ジョンソン英首相は同日の記者会見で「今の世代で最悪の健康上の危機だ」と述べた。

新型コロナの新規感染は発生元の中国では大きく減っているが、欧州ではイタリアをはじめとして急速に増えた。世界保健機関(WHO)は11日の記者会見で、欧州各国に「対策が十分に機能しているか見直してほしい」と苦言を呈した。

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