横浜市、IR実施方針案を公表
横浜市は12日、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致について、開発事業者に求める条件などを定めた実施方針案を公表した。カジノ施設は一般の人が気軽に入りやすくしすぎないよう「適切な配置計画やデザイン」にすることを求めた。ギャンブル等依存症や治安などへの対策を同市や神奈川県などと連携しておこなうことなども盛り込んだ。
整備候補地の山下ふ頭の土地は横浜市が大半を所有するが、市は「都心臨海部の貴重な土地」として、開発事業者に売却せず貸し付けによってIRを整備する。山下ふ頭周辺の道路の改良など来街者の増加への対応も盛り込んだ。
開発事業者には「長期にわたって、安定的かつ継続的なIR事業」に取り組むことを求める。一方で、事業継続が困難になった場合に備えて、同市と開発事業者の役割分担を明確にすることも盛り込む。
正式な実施方針は6月に公表する予定だ。