欧州株が急落 独仏伊、一時11%下げ 米の入国禁止響く

2020/3/12 18:28 (2020/3/13 1:08更新)
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12日の欧州株は大幅安となった(英金融街シティー)

12日の欧州株は大幅安となった(英金融街シティー)

【ロンドン=篠崎健太】12日の欧州株式市場では主要国の株価指数が急落し、午後(日本時間同日深夜)に一段安となった。ドイツ、フランス、イタリアの指数は前日比11%安、英国も10%安までそれぞれ下げる場面があった。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や、米国による欧州大陸からの外国人の入国禁止措置を嫌気した売りが加速している。

欧州の主要600社でつくる株価指数「ストックス600」は6日続落し、下落率が一時10%を超えた。節目の300を割り込み、2013年8月以来約6年7カ月ぶりの安値水準をつけた。同指数の日中下落率としては、08年のリーマン・ショック時などを上回り過去最大を記録した。

米国株が急落で始まり、寄り付き直後に一時売買停止になると欧州市場で売り注文が増えた。

欧州中央銀行(ECB)が新型コロナ対策として同日、企業の資金繰りを支えるための資金供給の拡大などを打ち出したが、反応は鈍かった。英運用大手フィデリティ・インターナショナルのアンナ・ストプニツカ氏は「感染の広がりと経済への影響の不透明感は極めて高く、施策が十分かどうか分からない」と指摘した。

新型コロナが深刻なイタリアでは、12日から全国で飲食店などの営業を2週間停止する措置も始まった。欧州各地で感染拡大が止まらず、市場関係者の懸念は「封鎖措置が欧州中に広がる可能性」(英CMCマーケッツ)にまで及んでいる。英イングランド銀行(中央銀行)も11日に緊急利下げや企業の資金繰りを支える資金供給策を打ち出したが、株安の歯止めにはならなかった。

米国の欧州からの入国禁止措置を受け、ヒトやモノの移動が一段と滞る懸念から、航空や観光関連株の下げが目立つ。仏蘭航空大手のエールフランスKLM株は前日比18%安、英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループは12%安まで売られる場面があった。独自動車大手ダイムラー株が一時15%下げるなど製造業も幅広く売りに押されている。

ユーロ圏主要50社の株価指数の予想変動率を示し「欧州版の恐怖指数」とも呼ばれるVストックスは一時69と、リーマン・ショック後の08年11月以来の高水準に上昇した。

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