大阪のプレハブ監禁死、懲役13年 長女10年放置の両親

社会・くらし
2020/3/12 15:40 (2020/3/12 18:00更新)
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大阪府寝屋川市の自宅のプレハブ部屋に長女を約10年間監禁、放置し2017年に衰弱死させたとして保護責任者遺棄致死と監禁の罪に問われた父親、柿元泰孝被告(57)と母親、由加里被告(55)の裁判員裁判で、大阪地裁(野口卓志裁判長)は12日、「最低限の尊厳を否定する非人道的な行為だ」とし、いずれも求刑通り懲役13年の判決を言い渡した。

公判で両被告側は、長女愛里さん(死亡当時33)は統合失調症で、プレハブ部屋での生活は「監禁ではなく療養目的だった」と起訴内容を否認していた。

野口裁判長は判決理由で、プレハブ設置の目的は「愛里さんの状態に合わせ、多少なりとも安定した生活を送らせようとした一方、同じ場所での生活を避け距離を置きたかった面も否定できない」と指摘。愛里さんの行動の自由を奪い、社会から隔絶した環境に置き続けており「療養に尽力したとは到底認められない」と両被告側の主張を退けた。

その上で、死亡時の愛里さんが身長約145センチに対し体重が約19キロと極度に痩せ、プレハブ内の室温を前年の冬より5度低い10度に設定していたことなどから「保護が必要と認識していながら怠った」と故意を認定。「畳1枚ほどの空間で長期間生活させ、人間らしく扱われずに愛里さんが亡くなった結果は重大だ」と量刑理由を述べた。

両被告の弁護側は控訴する意向を示した。

判決によると、両被告は07年3月から、自宅敷地内にある約1畳のプレハブ部屋に愛里さんを入れ、外側から鍵をかけて監禁。生存に必要な保護を与えず放置し、17年12月に低栄養状態で凍死させた。〔共同〕

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