日経平均終値、1万9000円割れ 2年11カ月ぶり - 日本経済新聞
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日経平均終値、1万9000円割れ 2年11カ月ぶり

(更新)

12日の東京株式市場で日経平均株価は急落し、前日比856円43銭(4.41%)安の1万8559円63銭で終えた。2017年4月20日以来約2年11カ月ぶりの安値を付けた。下げ幅は今年2番目の大きさ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界保健機関(WHO)が11日に「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と表明し、投資家心理が冷え込んだ。日本時間12日午前のトランプ米大統領のテレビ演説では、「欧州からの渡航者を30日間制限する」と表明し、景気対策には踏み込んだ発言がなかったため、世界景気が一段と悪化するとの懸念が強まった。

12日の東京外国為替市場で円相場が一時、1ドル=103円台前半まで上げたことも重荷となった。日経平均の下げ幅は一時、1000円を超えた。

後場は買い戻しで1万8800円台に下げ渋る場面もあった。安倍晋三首相と日銀の黒田東彦総裁が12日、首相官邸で足元の円高や株安などについて意見交換した。会談後、黒田氏は「潤沢な流動性を市場に供給し、適切な資産買い入れを進める」と述べたため、日銀が来週開く金融政策決定会合で追加緩和に動くとの思惑が浮上した。

JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比505.69ポイント(4.05%)安の1万1973.33だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、57.24ポイント(4.13%)安の1327.88で終えた。2016年11月9日以来およそ3年4カ月ぶりの安値を付けた。

東証1部の売買代金は概算で3兆7853億円。売買高は25億8352万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2117、値上がりは39、変わらずは9銘柄だった。

川崎汽商船三井など海運株の下げが目立った。JALANAHDも大幅安。ファストリソフトバンクGなどの値がさ株も売られた。三井E&SIHIも安い。一方、前田道NTTドコモは上げた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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