かすんだ春季交渉 「貴重な働き手」意欲高まるか?
編集委員 水野裕司
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デジタル化とグローバル化が進む世界で日本企業が戦うには、海外に比べ見劣りする個人の生産性や仕事への意欲の向上が欠かせない。そんな議論を深めるには絶好の機会となる春季労使交渉だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が直撃。市場が混乱し、世界経済の先行きも不透明さを増した。個々の働き手の力を引き出し、どう報いるか、落ち着いて話し合う空気にならなかった面は否めない。
今年の春季交渉は当初、年功制を基本に...
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