被災3県、震災追悼式中止・縮小へ 新型コロナで

2020/3/10 19:34
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東日本大震災の被災地では11日の追悼式を中止・縮小する動きが出ている。宮城県では東松島市を除いて12市町が予定していた追悼式の中止を決め、献花のみとする。岩手県と福島県では市町村が参列者数を減らすなどして規模を縮小して実施する。

岩手県では県と釜石市が規模を縮小して合同追悼式を開く。500人規模を予定していた参加者を200人程度に絞るほか、市内の合唱団の献唱などを取りやめて時間を短縮する。参加者については、遺族は150人ほどを招待するが、来賓を大幅に減らすなどする。

県復興局によると、このほかに追悼式を予定していた県内9市町村のうち、宮古、陸前高田両市と山田町が同様に規模を縮小して開催する。大槌町は延期し、8月のお盆時期の開催を検討中。大船渡、盛岡両市と田野畑村は式典を取りやめて献花台の設置などのみとし、久慈市と普代村は中止を決めた。

宮城県は例年、県主催の追悼式は実施していない。県庁内に記帳所と献花台を設置していたが、今年は記帳所を取りやめて献花台のみとする。県内では仙台市や石巻市、気仙沼市など12市町が式典の中止を決めた。代わりに献花台を設け、自由に献花できるようにする。岩沼市と七ケ浜町、利府町は記帳所も設ける。

県内で唯一、実施を決めた東松島市は「犠牲になった市民に追悼の意をささげるために必要」としている。ただ規模は縮小し、座席数を590から440に減らす。開催時間も来賓による追悼の言葉を省くなどして従来の3分の1の30分程度にする。感染拡大を防ぐため、会場ではマスクを配布し、消毒液を置く。

福島県は福島市内で開く追悼復興祈念式について出席者を内堀雅雄知事、遺族代表らだけに減らす異例の少人数で実施する。当初は約250人の来賓と約150人の一般からの参加者を見込んでいたが、感染予防を最優先することにした。出席できない人に配慮し、式典の様子をインターネットで同時配信する。

津波の被害が大きかった浪江町やいわき市など浜通りの9市町は規模を縮小したり、出席者の席の間隔を広げたりする対応をとりながら追悼式を実施する例が目立つ。

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