続 ガ島見聞記 ノンフィクション作家 堀川惠子

エッセー
2020/3/17 14:00
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日本経済新聞 電子版
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ガダルカナル島(ガ島)3日目の午後。慰霊巡拝団の一行は、島の北西にあるタサファロング海岸に到着した。

真っ白な砂浜の沖に、ポツンと二つの突起物が見える。鉄さびに覆われた支柱は、船のデリック(クレーン)のようだ。後方には、船底にあるはずのディーゼルエンジンの部品がむき出しになっている。旧日本陸軍が徴傭(ちょうよう)した輸送船「鬼怒川丸」の船体の一部だ。

皆で浜の流木を拾い集め、浜辺に即席の祭壇を設…

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