EUとトルコ、議論平行線 ギリシャ国境難民巡り

2020/3/10 5:56
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【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)のミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長は9日、ブリュッセルを訪れたトルコのエルドアン大統領と会談した。EUはシリアなどからの難民がギリシャ側国境に集まらないようトルコに対応を求めたが、トルコはEUに一段の支援を求め、協議は平行線に終わったもようだ。

会談にのぞむトルコのエルドアン大統領(左)とEUのミシェル大統領(中)、フォンデアライエン欧州委員長(9日、ブリュッセル)=ロイター

EUの両首脳は会談後にそろって記者会見した。フォンデアライエン氏はEUとトルコの間に意見の相違があると認めたうえで「相互的であるという条件で、EUとして問題を前進させる明確な意志を伝えた」と述べた。問題の解決にはEUとトルコ双方の歩み寄りが必要との認識を示した。

トルコとギリシャの国境には、シリアなどからの難民が欧州入りをめざして大量に押し寄せている。EUとトルコが16年に結んだ合意では、EUがトルコに滞在する難民への経済支援などを実施するかわりに、トルコが難民の欧州行きを抑制することになっていた。だがトルコ側は十分な支援が実施されていないと不満を強めている。

エルドアン氏はEU首脳との会談に先立ち、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長とも会った。エルドアン氏は記者団に「NATO同盟国が不規則な移民の流れの原因として我々を挙げるのは理解を超えている」と不快感を示した。そのうえで「すべての同盟国から具体的な支援を期待する」と主張した。

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