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サウジ、東部のシーア派都市を封鎖 政府と緊張も

【ドバイ=岐部秀光】サウジアラビア政府は8日、新型コロナウイルスの感染が広がっていることを理由に東部のカティーフ地域を封鎖すると発表した。同地域に暮らす約50万人の住民の多くは同国で少数派のイスラム教シーア派。同教スンニ派の王室によるシーア派住民への差別的な取り扱いをめぐる不満がくすぶるともいわれる地域だけに、封鎖で政府との緊張が高まる可能性もある。

サウジの実力者、ムハンマド皇太子は国内の新型コロナウイルス対策も迫られる=ロイター

カティーフはサウジでも有数の油田地帯だ。サウジ王室は、この地域に敵対する近隣のイランの影響力が及ぶ事態を懸念している。イランはシーア派法学者が主導する。

カティーフでは封鎖によって人々の出入りが原則として禁じられる。この地域の企業活動や消費が停滞し、経済に深刻な打撃を与えかねない。

サウジでは9日までに少なくとも15人の感染者が確認されている。多くが、中東で最も感染者が多いイランのシーア派聖地を訪れたり、イランから帰国した家族と接触したりして感染したとみられる。サウジ政府は自国民にイランへの渡航を禁じ、違反すれば法的な措置をとると警告した。

サウジ政府は9日、大学を含む公立と私立の学校を休校とした。モスク(イスラム礼拝所)での教育活動も停止するよう命じた。サウジ国内のメッカ、メディナというイスラム教の二大聖地への自国民や国内居住者の巡礼を凍結すると決めた。国外からの巡礼の受け入れはすでに停止済みだ。

国境を接するアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、クウェートなどからの陸路による入国の制限にも踏み切った。

サウジは2020年の主要20カ国・地域(G20)の議長国だ。年内に首脳会議など関連する国際会議を開く予定で、感染の拡大防止に懸命だ。

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