電機連合、ベア「1000円以上」で調整

2020/3/9 15:26
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電機メーカー各社の労働組合でつくる電機連合は9日、2020年の春季労使交渉でベースアップに相当する賃金改善の妥結目標を月額1000円以上で調整していると明らかにした。19年は一律1000円で労使が妥結していた。「以上」とつけることで、業績の良い企業がさらに高い金額の回答を引き出すことを容認した。各社労使の最終交渉の後、11日を回答日に指定している。

野中孝泰中央執行委員長が同日の記者会見で明らかにした。回答日直前に、妥結目標額に「以上」と表現するのは珍しい。野中氏は米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの感染拡大により「日本経済の落ち込みなど非常事態が起きている」と指摘した。足元の交渉状況について「多くの企業で先行き不透明感があり、非常に難航している」と説明した。

そのうえで最終的な妥結額について「ばらつきは結果として起こるかもしれない」とした。昨年の妥結額を最低限めざすべき水準としつつ「少しでも高い水準を引き出せる労使の交渉を認め、(賃金相場を引き上げる)社会的な要請に応えていきたい」(野中氏)。

電機連合は日立製作所パナソニックなど主要企業の労組が同額の金額を要求し、各社から引き出す回答金額もそろえる「統一交渉」を続けてきた。19年は月額3000円の賃金改善要求に対して、各社一律1000円で妥結していた。今回の交渉では3000円を要求しながらも、人材投資などにも絡めて「妥結における柔軟性を認める」との文言を方針に盛り込んでいた。

1000円の具体的な内訳について「賃金と類似性のある項目」を認めるかについては「これから(議論として)出てこないと分からない」(野中氏)と明言を避けた。

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